「ビッグ・パイロット・ウォッチ・モノプッシャー “プティ・プランス”」(Ref. IW515202)が、自らについて語ります。
サイドに2つのクロノグラフプッシャーが付いた「ビッグ・パイロット・ウォッチ」を想像できますか?想像できない?私もです。それゆえ、私という時計を作った人々が46mmのステンレススティール製ケースにクロノグラフを搭載するに当たり、より控えめなモノプッシャーを採用することは必然でした。これにより、IWC初のクロノグラフ機能を備えた「ビッグ・パイロット・ウォッチ」である私は、自らを象徴する「ビッグ・パイロット・ウォッチ」のDNAを受け継ぐことが出来たのです。それ以外の選択肢はあり得ませんでした。
8日間のパワーリザーブを備えたモノプッシャー
私の動力源はIWC自社製キャリバー59360です。このキャリバーはIWCにとって3番目の自社製クロノグラフムーブメントとして、開発から製造まで全てがシャフハウゼンで行われました。IWCには自社製クロノグラフムーブメントシリーズとして、この他にキャリバー89000と69000があります。その大きな違いは何でしょうか?私に使用されているキャリバーは手巻き式で、なんと8日間または192時間のパワーリザーブを備えているのが自慢です。一度巻き上げていただけば、1週間動き続けます。また、サファイアガラス製のケースバックから、エネルギー残量を知らせるパワーリザーブ表示をご確認いただけます。
モノプッシャーの機構そのものは非常に複雑で、繊細な制御システムを備えていますが、時計の操作は驚くほどシンプルです。ボタンを一回押すと、クロノグラフが経過時間の計測を開始します。これはベース・ムーブメントの四番車が、その上に配置されたクロノグラフ機構と噛み合うことで作動します。もう一回ボタンを押すと、2つのシステムは再び切り離されます。そしてクロノグラフが停止します。
ケースバックの圧巻なスペクタクル
さらにもう一回ボタンを押すとクロノグラフがリセットされ、秒針と分針が0に戻ります。このプロセスでは6本歯のコラムホイールが常に重要な役割を果たします。3つの異なるレバーがコラムとホイールの歯車のくぼみから“指示”を読み取り、他の輪列へ情報を伝えます。プッシュボタンを操作している時に、私のケースバックを通してこの圧巻なスペクタクルをご覧いただくことができます。
最後に、私という時計の詩的な一面をよく表している外観についても少しお話ししましょう。アントワーヌ・ド・サンテグジュペリの『星の王子さま』に捧げられたIWCの他モデルと同様、私の文字盤は輝きあふれるミッドナイトブルーに彩られ、ロジウムメッキの針と特徴的なレトロスタイルの数字が美しく引き立っています。さらに、ブラウンのカーフスキン・ストラップにはベージュのステッチが施され、フォールディング・クラスプを備えています。モノプッシャー・エディションの“プティ・プランス”である私は、最も洗練されたクロノグラフの一つとされ、時計コレクターたちの間で非常に人気の高いモデルでもあるのです。
IWCブティック、正規販売店、またはIWC公式ウェブサイトでお求めいただけます。
IWCのタイムピースを見る
その他の記事
パイロット・ウォッチの85年にわたるレガシー
飛行前にまるでジェット燃料を感じた時のように冒険を予感させるIWCのパイロット・ウォッチは、着用するすべての人に格別エレガントな形で空を飛ぶことの高揚感を高めます。
人生のある一日 - デビッド・クルサード
レーシング界のレジェンド、デビッド・クルサードが自身の一日を紹介します。詳細は以下をご覧ください。
IWCが語る自社製ムーブメント
IWC自社製ムーブメントには、時計に込められた情熱と革新的技術が集約されています。その開発プロセスについて、以下の動画をご覧ください。